2011年3月28日月曜日

栗田智仁のスイカの栽培

栗田智仁のスイカの栽培 初心者は、種からではなく、苗を購入してチャレンジしてみましょう。 植え付け時期は4月~5月です。植え付けた苗の周りにドーム型に心棒を刺し、上からビニールをかけてドームハウスにして覆います。気温のあがる日中には、ビニールをあげて風を通すようにします。 5月に入ることには植え付けた苗もしっかりと根を張り、大きく成長してきます。植え付けをして1ヶ月ほど過ぎたら、ビニールをはずします。実をつけてきたら、形の悪いものや育ちの悪い実は、甘いスイカを作るために淘汰していきます。もったいないですが、思い切って捨てましょう。植え付けから3ヶ月もすると、大きな実をつけたスイカが収穫期を迎えます。 収穫が早すぎると中の実が白いままですので注意します。こうして植え付けから収穫まで、大体3ヶ月ほどで収穫にこぎつけます。 家庭菜園で栽培しやすいのは、紅小玉やサマーキッズなどのような小玉スイカでしょう。畑ではなく、庭でも育てられるのが人気の秘密のようです。 大玉スイカの場合は、縞王や天竜2号がオススメです。 家庭菜園でのスイカ栽培での一番のネックは、スイカが大きく実を結ぶかどうかですね。そのためには良い土と、たくさんの太陽の光、受粉のタイミングが大切です。 土作り家庭菜園をするには、スイカに限らず土が大事です。 苗を植える前に、土作りを始めましょう。先に草肥を埋めておいた土に、堆肥等をたっぷりと混ぜておきましょう。春になったら行い、少なくとも苗を植える2週間前までには土作りを完了しておきます。 植え付け苗はホームセンターなどではなく、苗の専門店で購入しましょう。 準備していた畑に畝を作り、苗を1メートル間隔で植えて行き、たっぷりと水をかけましょう。植え付けをしたら、地温を抑制して雑草を防ぐために、黒マルチと呼ばれる黒いマルチフィルムで苗を覆います。 もちろんスッポリかぶせるのではなく、黒マルチに穴を開けて、そこから苗が出るようにします。できればビニールテントを作って、日中はビニールをあげて風を通し、夜はビニールをかぶせるようにしましょう。 つるの剪定苗が成長してつるが伸びてきたら、ここからが肝心なところです。 つるが伸びたら、3~4本だけを残して、もったいないですが、他のつるは切ってしまいます。スイカは本つるではなく孫つるにできますので、おいしいスイカができるかどうかはこの作業で決まります。 一番最初に実をつけたものは取り除きます。スイカとしては実になりません。 受粉スイカの花が開いているのは、朝早くからお昼頃までです。 この短い間に受粉しなければいけません。 普通は人口受精をする必要はないのですが、確実に実をつけるためには、朝の9時頃に雄花の花粉を雌花のめしべにつけてあげましょう。 ポイントとしては、5節以上、18節くらいまでについた花に実をつけさせるのがベストなので、その先に伸びたつるは切り落としても問題ありません。 実がついたらつるに実がついたら、株の周辺に油かすや米ぬかをまき、水をあげましょう。 甘いスイカにするためには、少し水が足りないくらいが丁度いいです。 1株に2~3個以上実をつけると良いスイカができませんので、バランスを考えて取り除きます。この頃には覆っていたビニールテントをはずします。できれば、黒マルチの上にワラや枯れ草を敷き詰めましょう。 玉の回転スイカの玉が握り拳くらいになったら、つるを上にして置き、10~14日に一度、横に向けたり反対にしたりして、まんべんなく太陽にあたるようにします。最終的にはつるの部分が上にくるようにします。こうすることで、下の光の当たりづらいところもきちんと色づくようにします。この作業を「玉直し」といいます。 収穫花が咲いて受粉してから、約50日前後で収穫時期を迎えます。 外観がしっかりしていても、収穫が早すぎると中がまだ白いことがありますので注意しましょう。スイカを収穫して2~3日後が甘くておいしく食べられるときです。 自分で作ったスイカの味は格別なものでしょう。おいしくできましたか?

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