栗田智仁のスイカの品種
<品種>
果形、大きさ、果皮色、縞の有無、果肉色が多様であります。
現在、市場で流通している主要品種は、縞王マックス、ファィンエース、甘泉、富士光、日章、天竜2号、紅大、ハニーシャルマン、夏玉マイルド、金時、紅小玉、黄小玉、ポニー(ラグビーボール型)など。
◆ 大玉スイカ
日本のスイカの主流。
果重が5~7㎏で、豊円からやや長めの球形。
淡緑の地に濃緑の縞があり、果肉の色は桃色から赤色。
肉質にシャリ 感(歯ざわり)があり、甘みに富み、種は小さく少ない。
※ 黄皮スイカ…果皮は黄色で、果肉は赤色の太陽スイカ。
果肉も黄色の 三河黄色。
※ 緑皮スイカ…果皮は淡緑で果肉が黄色の大和クリームなど。
※ 黒皮スイカ…果皮は黒く、果重は6kg前後で、果肉は赤色のブラック ボール。
また、果重は4㎏程度で、偏円形で果肉が黄色のスイカもあり ます。
※ 黒部スイカ…明治末期にアメリカから富山県に導入されたラットルスネークの馴化(じゅんか)系である。
果重は15~20㎏にも及び俵形 の極大果で、果肉色は桃色、肉質はかたく、糖度はあまり高くない。
味はやや淡白。
果皮は淡緑色に、太い縞が入る。
富山県の特産品として有名である.日持ちが良く輸送にも耐える。
主 として贈答用に使われています。
◆ 小玉スイカ
大玉スイカと同じく、淡緑色に縞皮と果形も変わらないが、果重は、 1~2kgで、冷蔵庫に丸のまま入るのがセールポイント。
肉質は大玉よりざらつくが、甘みに富む。
果肉の色は赤系だけでなく、黄系も多い。
果形も豊円形からラグビーボール形などあり、小玉スイカは果皮が薄くぎりぎりまで食べられるが、割れやすいのが欠点である。
◆ 種無しスイカ
日本で開発された技術で、かなり注目されたが、発芽させるのがむずか しく、果実が変形したり、空洞になりやすいなどの欠点があり、十分な改良が加えられないまま、実用的な意義を失い、現在はあまり栽培されない。
◆ 漬物用スイカ
和歌山県の特産スイカの源五兵衛の幼果は、粕漬けに用いられる。
生食 用のスイカとは異なり、シトロンウリとよばれる仲間で、成熟しても2㎏ 程度。
球形の縞皮で、果肉は白く硬い。
もっぱら漬物用として加工されています。
◆ 種子用スイカ
スイカに葉も花も似ているコロシントウリは、スイカと交雑すると稔性がある。
果肉は白く強い苦みがあり食用にはならないが、製薬原料として利用されている。
この種子には苦みはなく食用になる。
中国料理では、種子を乾燥して味付けし、前菜のつまみ菓子として利用する。
◆ 変わりだねスイカ
毎年マスコミをにぎわす角型スイカは、普通の球形の品種を四角の箱に入れ無理に四角にしたものです。
四角になる分だけ皮が厚くなるので品質は劣る。
<出回り期>
周年出回っています。
加温・ハウス・トンネル・露地栽培があり、時期を 追うごとに産地は北上してゆき、熊本・鳥取・千葉・茨城・石川・新潟・東 北・北海道産など順に出回ってきます。
冬場には高知・沖縄産が出回る。
小玉スイカは、4月~7月に長崎・和歌山・静岡・群馬・茨城産など。
また、石川産は6月~7月に出回ってきます。
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